茶の湯の世界を、もっと身近に。持ち運び可能なモジュール型茶室
Tesera Room in Room model. B-OWND
-
概要
株式会社TeaRoom※1とB-OWNDが、モジュラーファニチャーメーカーの株式会社Tesera※2と共同監修した、持ち運び・組み立て可能なモジュール型の二畳茶室です。アートとしての工芸作品を実際に手に取り、その魅力を深く感じられる機会を、国内外のさまざまな場所で提供するために開発されました。
-
開発の背景
B-OWNDはこれまで、アートと茶会を掛け合わせた体験型イベントを通じて、工芸の新たな魅力を発信してきました。その実績を基に、TeaRoomとの連携をより強固なものとし、日本文化の価値を世界へさらに発信していくため、このモジュール型茶室は生まれました。空間創造のプロである丹青社のノウハウと、TeaRoomの文化体験提供のノウハウを融合させ、多様な場で「茶の湯の世界を身近にする」ことを目指しています。
-
製品について
• 製品名: “Tesera Room in Room model. B-OWND”
• 共同監修: B-OWND(株式会社丹青社)、株式会社TeaRoom
• ベース開発: 株式会社Tesera
• コンセプト: 「サステナビリティ」「フレキシビリティ」「ミニマルデザイン」。石川県金沢市の伝統的なライフスタイルから着想を得て、現代の文脈で再構成されています。
• 製品仕様: 35mm角の再生可能なアルミフレームと墨色の和紙畳を使用。人員2名で約60分で組み立て・解体が可能なシンプルな構造で、繰り返し使用できます。接合部に至るまでシャープなシルエットは、伝統的な空間から現代的なオフィスまで、あらゆるシーンに調和します。土台下部には茶器などを仕舞える蓋つき収納も備えています。 -
活用事例
2023年5月にオープンしたB-OWNDの常設ギャラリー「B-OWND Gallery」(阪急メンズ東京)でのグランドオープン企画展で初披露され、陶芸家・古賀崇洋氏の作品を用いた茶会で実際に活用されました。現在はTeaRoomのオフィスにも設置されているほか、今後は社内外のコミュニケーションを目的とした企業への導入や、導入企業向けのコンテンツ展開も計画されています。
※1 株式会社TeaRoom 代表取締役・岩本涼氏が2018年に創業した、日本茶の生産から事業プロデュースまで手がける企業。茶の湯文化の継承と発展を目指し、国内外で多様な文化体験を提供しています。
※2 株式会社Tesera 「サステナビリティ」「フレキシビリティ」「ミニマルデザイン」を特徴とするモジュラーファニチャーを開発するメーカー。その独自構造のフレームは特許を取得し、2021年度グッドデザイン賞を受賞しています。